那須川天心とK-1の訴訟問題

那須川天心と言えば、若干19才にしてデビューから負けなしの、今乗りに乗ってる格闘家だ。「神童」「キックボクシング史上最高の天才」なんて呼ばれている。

本物の天才。僕のキックボクシングに対する概念を変えてくれた、まさにファンタジスタと言える存在だ。

 

そんな那須川天心が、K-1を運営するK-1GLOBALから訴えられている。

ことの発端は、天心が三年前に、K-1の看板選手である武尊(タケル)に対戦要求をした。そのことが「他団体の工業に対する不当な介入に当たる」という。

 

当時、天心本人と、天心サイドは武尊との対戦を熱望していた。それに対してK-1側が首を縦に振らなかったのだ。

武尊との対戦がなかなか実現しないことに業を煮やした天心は、Twitterで「武尊は逃げている」と発言したり、格闘技イベントRIZINでの勝利者インタビューで、武尊との対戦を煽るような発言をした。

K-1サイドは、それによりイメージが傷つき、スポンサーが離れるなどの営業妨害を受けたと主張しているのだ。

 

K-1は今年2月に、自らの団体のチャンピオンだった大雅ともトラブルを起こしていて、現在大雅の所属ジムはK-1と距離を置いている。

K-1は契約選手に他団体への出場を一切禁止している。詳しい事情は発表されていないが、大雅に対してRIZINから出場オファーがあったことがトラブルの原因と言われている。

 

天心はもちろん、武尊も本心では対戦したいと思ってるはずだ。選手達はより強くなるために、日々苦しいトレーニングに励んでいる。そんな選手達は自分が一番強いという自負があるし、強敵と戦えることは何事にも代えがたい喜びだ。

そんな選手たちを不当な契約で縛るのは「お願いだからやめてくれ!」と言いたい。K-1が興行である以上金儲けに走るのは仕方がないことだと思う。

 

しかし今のK-1は選手のことはおろか、お金を落とすファンの方も向いていない。純粋なスポーツとしてではなく、タレント的なスターを生み出すことで人気を獲得しようとしている。

そんな見せかけじゃなく、格闘技ファンが本当に見たいと思う対戦カードを実現するべきだ。そうじゃなきゃ、ファンにも選手にもそっぽ向かれるよ。

 

一選手の発言に対して訴訟を起こすとかなんかもう、飽きれるよね。

 

「逃げてるのはそっちだろ!」っていう・・・K-1はダサすぎる!!