天心vsロッタン
2018年6月17日幕張メッセイベントホールにて
那須川天心対ロッタン・ジットムアンノンのRISEバンタム級世界タイトルマッチが
開催されました。
いや~、凄い試合でした~!!これは世界最高峰の試合ですね~、
生きてる内に見られて良かった!w
今回の対戦相手であるロッタンは、ガチガチのファイタータイプで、
一撃で相手をKOできるパンチを持つ。
以前天心が苦戦した、スアキムにダウンを奪い勝っているし、
天心との試合が決まったあとも、梅野源治に勝った、ロートレックに
判定で勝ってるからその実力は本物だ。
とはいえ、スピードとテクニックで勝る天心なら、
下手にパンチを被弾しなければ、まあ普通に勝てる相手だろうと
思っていた。まさか、あんな凄い試合になるとは・・・
今回は5ラウンド、延長無制限マッチ。
長いラウンドになれば、5ラウンドに慣れてるロッタンが有利、
勝負は早い段階でつけられるかと思われた。
一ラウンド目、ロッタンの構えには、今までの対戦相手にはない強者のオーラと圧力を感じる。これは一筋縄ではいかない相手だと思った。
天心はかなり距離を詰めている。
ロッタンのフックにカウンターを合わせる作戦なのだろう、お互い手を伸ばせば届く距離だ。
作戦どうり、ロッタンの攻撃をいなして天心のパンチがカウンターでヒットする。
今まで多くの強豪を沈めてきたパンチだ。”破壊神”ロッタンも、”神童”那須川天心の前には崩れ去るのかと思われた。しかしいくらカウンターをヒットさせても、ロッタンは止まらず、前進しながらフルスイングのパンチを返してくる、まるでターミネーターだ。
天心の方がパンチをヒットさせてるのに、ジリジリとロープに追い詰められる。
撃ち合うのがヤバイと感じた天心は、距離を取ってのヒット&アウェイ戦法にシフトする。それでもロッタンは止まらない。
3ラウンド終盤、天心の気持ちが折れかかっていた。
ムリもない。デビュー以来、圧倒的強さで連戦連勝を重ねてきた天心にとって、ここまで苦戦した経験は初めてのことだったのだろう。
それでもなんとか持ち直し、一ラウンド延長戦の末、辛くも勝利した。
天心は、コーナーに戻ると力なく座り込み、ワンチャローン戦以来の涙を見せた。
天心がここまで疲弊するとは、世界にはまだまだ強いやつがいるんだな~!
天心よくやったよ!!
井上尚弥の強さの秘密
井上尚弥、強いですね~。
王者のジェイミー・マクドネルに、一回1分12秒でTKO勝ちです。
元々、井上が有利と言われていた試合ですが、まさかこんな早く倒すとは・・・
正に”MONSTER"ですね。
こりゃ、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)でも優勝しちゃうんじゃないでしょうか。
井上尚弥は、技術、体力、戦略、全てにおいて高い次元の天才です。その中でもひときわ目を引くのが、そのパンチ力。
今までダウン経験がなかったオマール・ナルバエスが、あんまり簡単に倒されるから、ナルバエス陣営が「グローブに何か細工してるんじゃないか?」って井上にいちゃもんつけてきたのは有名な話です。
井上のスパーリングパートナーが、ボディブローを腕で受けて骨折したなんて話もあります。
そんなハードパンチャーの井上尚弥です。生まれつき筋力が強いとか、身体能力に恵まれているんだろうな~と思ったら、
以外にも、体力測定は一般平均くらいだっていうから驚きです。反射神経や動体視力も一般人とあまり変わらない結果だったとか。
あのパワーはどこからくるんだろう?と思っていたのですが、
体幹の強さが突出してるみたいです。
そこにハードパンチの秘密がありそうですね。
体幹の数値が突出してるということは、力の発生源は体幹だということが予想できます。
加えて、井上尚弥のジャブは普通の選手のストレートくらいの威力があるらしいんです。ということは、パンチに体重を乗せるのが抜群にうまいんでしょうね。
抜群のスピードから生み出される”体重移動+体幹の力”を瞬間的に拳に乗せてパンチを放つことができる。
力のロスが限りなく少ないってことですね、たぶん。
まだ底が見えていない井上尚弥。どこまでいけるのか、格闘技ファンとして楽しみです。
那須川天心とK-1の訴訟問題
那須川天心と言えば、若干19才にしてデビューから負けなしの、今乗りに乗ってる格闘家だ。「神童」「キックボクシング史上最高の天才」なんて呼ばれている。
本物の天才。僕のキックボクシングに対する概念を変えてくれた、まさにファンタジスタと言える存在だ。
そんな那須川天心が、K-1を運営するK-1GLOBALから訴えられている。
ことの発端は、天心が三年前に、K-1の看板選手である武尊(タケル)に対戦要求をした。そのことが「他団体の工業に対する不当な介入に当たる」という。
当時、天心本人と、天心サイドは武尊との対戦を熱望していた。それに対してK-1側が首を縦に振らなかったのだ。
武尊との対戦がなかなか実現しないことに業を煮やした天心は、Twitterで「武尊は逃げている」と発言したり、格闘技イベントRIZINでの勝利者インタビューで、武尊との対戦を煽るような発言をした。
K-1サイドは、それによりイメージが傷つき、スポンサーが離れるなどの営業妨害を受けたと主張しているのだ。
K-1は今年2月に、自らの団体のチャンピオンだった大雅ともトラブルを起こしていて、現在大雅の所属ジムはK-1と距離を置いている。
K-1は契約選手に他団体への出場を一切禁止している。詳しい事情は発表されていないが、大雅に対してRIZINから出場オファーがあったことがトラブルの原因と言われている。
天心はもちろん、武尊も本心では対戦したいと思ってるはずだ。選手達はより強くなるために、日々苦しいトレーニングに励んでいる。そんな選手達は自分が一番強いという自負があるし、強敵と戦えることは何事にも代えがたい喜びだ。
そんな選手たちを不当な契約で縛るのは「お願いだからやめてくれ!」と言いたい。K-1が興行である以上金儲けに走るのは仕方がないことだと思う。
しかし今のK-1は選手のことはおろか、お金を落とすファンの方も向いていない。純粋なスポーツとしてではなく、タレント的なスターを生み出すことで人気を獲得しようとしている。
そんな見せかけじゃなく、格闘技ファンが本当に見たいと思う対戦カードを実現するべきだ。そうじゃなきゃ、ファンにも選手にもそっぽ向かれるよ。
一選手の発言に対して訴訟を起こすとかなんかもう、飽きれるよね。
「逃げてるのはそっちだろ!」っていう・・・K-1はダサすぎる!!